不妊治療

妊活の大切な知識、逆子のリスクを知っておこう

妊活後妊娠すると赤ちゃんはお腹の中で毎日少しずつ大きくなっていきます。
お腹の中では羊水に守られていますが、羊水の中で赤ちゃんはいろんな動作をしています。
胎動を感じる時期も個人差が大きいものの、動いている過程で頭が上の方に行ってしまう事があります。

出産までの間は定期的に検診に行きますが、途中で逆子ですと言われても、臨月が近づくと赤ちゃんもかなり大きくなっていますから、自然と重さがある頭が下を向き、問題なく自然分娩が出来るケースも多いのです。
個人差はありますが妊娠30週目までは、それ以前に逆子だったとしてもまだスペースに余裕があるので、自然と頭が下を向いてくれるのです。

しかし臨月が近づくと赤ちゃんは更に大きくなっていますから、動けるスペースがなくなり逆子が確定してしまいます。
頭が下にあれば産道を通る時に引っかからず出てこられるのですが、頭が上にあると産道をスムーズに通れなくなるため、自然分娩はせず帝王切開となります。

ごく少数ですが、逆子のまま出産する人もいます。
しかしこの場合は、逆子で生まれてくるリスクを知っておきましょう。
産道を通る時に手や足、顎が引っかかるので生まれるまでに時間がかかります。
へその緒が圧迫されるのも危険ですし、時間がかかりすぎると赤ちゃんは呼吸ができないため低酸素症になり脳に障害が出る事もあります。
中には仮死状態で生まれる事もあるため、安産とは言えません。

こうしたリスクを回避し、母子ともに安全を第一に考えた結果が帝王切開なのです。
お腹を切り開くというイメージが強いため、妊活時には自然分娩を望んでいた人が、逆子とわかり帝王切開が決まると精神的なダメージが大きいと言います。

しかし赤ちゃんの事を第一に考えるなら、帝王切開の方が安全性は高くなります。
お母さんにとってはお腹に傷が残ってしまいますが、大切なのは母子ともに安全である事です。
分娩時までわからない事も多く、急遽帝王切開になるのも珍しくありません。
妊活の時から逆子のリスクを知っておけば心の準備もできますし、冷静に対処できるかもしれません。